
「調理師免許を取りたい!」と一念発起して、いざ準備を始めたあなた。
でもいきなり壁にぶつかるんですよね。
それが──「調理業務従事証明書を書いてもらえない」という問題。
これ、実はかなり多くの人がつまずくポイントなんです。
飲食店や給食施設などで働いていた実績があっても、「証明書を書いてくれない」「そもそも知らないって言われた」なんて声がたくさん聞こえてきます。
この記事では、そんなあなたの悩みを少しでも軽くできるように、保育園の給食調理員として実際に証明書を取得した経験をもとに、「調理業務従事証明書がもらえないときの対処法」や「実際に通用した裏ワザ」、さらには「どうしても無理だったときの別ルート」まで、分かりやすくまとめました。
読み終えるころには、きっとあなたも前を向けるはずです。
さっそくいきましょう!
そもそも「調理業務従事証明書」って何?

まずは、調理師免許に必要な「調理業務従事証明書」がどういうものなのかをしっかり理解しておきましょう。
「どこで働いていたら対象になるのか?」「バイトでもOKなのか?」など、よくある疑問にも答えていきます。
調理師免許を取るには必要な書類
「調理業務従事証明書」とは、簡単に言えば「この人、実際に2年以上調理の仕事してましたよ」という証明書です。
調理師試験を受けるには、この書類が必須なんです。
- 調理師免許を受けるには「2年以上の実務経験」が必要
- その証明として「調理業務従事証明書」が必要になる
- 書くのは、あなたが働いていた店や施設の「責任者」(オーナーや店長など)
この証明書がないと、実務経験があっても「証明できないから受験できない」という事態に。
だからこそ、多くの人がこの証明書でつまずいてしまうんです。
どこで働いていたら発行対象になる?
では、「どんな職場で働いていたら証明書を書いてもらえるの?」という疑問にお答えします。
実はこんな場所での勤務が対象になります。
- 飲食店(レストラン、カフェ、居酒屋など)
- 給食施設(保育園、学校、病院、介護施設など)
- 社員食堂や弁当製造工場など
そしてよく聞かれるのが「アルバイトでもOKなのか?」という点ですが、これはケースバイケース。
ただし「常勤」で、かつ「実際に調理していた」ならアルバイトでも発行対象になることが多いです。
- 雇用形態よりも「実際に調理業務をしていたか」が大事!
- 週5で働いていたなら、アルバイトでも認められる(週4日以上かつ1日6時間以上)
詳しくは調理師免許の受験要項を確認してください。→公式サイト
「調理業務従事証明書を書いてもらえない」ときのよくあるケース

調理師免許の受験に向けて、いざ証明書をもらおうとしたら……「え?書いてもらえない?」そんなショックな状況に直面する人が実はとても多いんです。
ここでは、実際によくある「もらえない理由」とその背景を、体験談ベースでまとめてみました。
オーナーが協力してくれない
人手不足で書類仕事を嫌がられる
飲食店って、とにかく忙しい。
現場もカツカツで、店長やオーナーが書類仕事まで手が回らないのは正直よくある話です。
「そんなの後にしてくれ」「いま忙しいから無理」って断られた経験がありませんか?
でも、あなたからすれば人生を左右する大事な一枚の紙。
遠慮している場合じゃありません。
対策アドバイス
「こちらでフォーマットを印刷しておきました!」「必要な部分だけサインしてください」など、相手の手間を極限まで減らす工夫が◎。
「ウチでは出してない」と断られる
これはもう典型パターン。
「そんな書類、出したことないよ」と突っぱねられるケースです。
でもこれ、オーナー側が誤解しているだけのことも多いんです。
「出す義務はない」けど「出すことであなたの未来を応援できる」ってことを、ちゃんと伝えることが大切です。
心理テクニック
「〇〇さんのとこで働けたから今の私があるんです。どうしても夢を叶えたいので、力を貸してもらえませんか?」とのお願いが有効!
お店が潰れてしまっている・連絡がつかない
退職後に閉店した場合どうなるのか?
「調理業務従事証明書は、原則として当時の勤務先の責任者が書くもの」。
ですが、お店がすでに閉店している場合、そのルートが完全に断たれてしまうことも。
この場合は「代替手段」を行政に相談することが必要です。
補足ポイント
- 給与明細やシフト表、雇用契約書などの「勤務を証明できるもの」があれば、相談次第でなんとかなる場合あり
- 保健所や都道府県の担当窓口に事情を説明すると指示をもらえる
店長や責任者が書類の存在を知らない
知識不足による対応拒否もよくある話
実際、店長さんやシェフが「そんな書類聞いたことない」と言うのは珍しくありません。
でも、それは相手が悪いわけではなく制度を知らないだけ。
ポイント
「都道府県の公式サイトで配布されているものです」「実務経験の証明として必要です」と、制度の存在自体を説明するとスムーズに理解してもらえることが多いです。
トーク例
「調理師試験って、ちゃんと経験者しか受けられない制度になってて、それを証明するための用紙なんです。全部こちらで準備してるので、内容だけ確認してサインいただけますか?」
「書いてもらえない」どうしたらいい?解決法まとめ

「断られた…もう無理かも」
そう思ったあなたへ。
あきらめるのは、まだ早いです。
実はここからが勝負どころ。
証明書がもらえないときの対処法を、3つのステップでお伝えします。
しかも、どれも現実的で効果の高い方法ばかり。
証明書をお願いする心理テクニック(実際のセリフ付き)
断られないために一番効くのは「相手の心理を読むこと」。
書いてもらうのではなく書かせてあげる流れを作るのがコツです。
セリフ例①:共感から入る
「お忙しいの、すごく分かってます。だから、記入はこちらで全部準備しておきました。」
→人は「理解してくれてる」と感じると、防御心がゆるみます。
セリフ例②:夢を添えるお願い
「実はこの証明さえ出れば、ずっと夢だった調理師にやっとなれるんです。」
→感情の共有と応援したくなる心理を刺激。
セリフ例③:自己完結でプレッシャー回避
「内容はこちらで記入済みですので、確認だけお願いできますか?」
→手間を最小限に感じさせることで「いいよ」と言いやすくなります。
この3ステップが鉄則!
- 【共感】「忙しいの分かってます」
- 【お願い】「夢を叶えるために必要なんです」
- 【自己完結】「こちらで準備してます」
この流れで話すと、驚くほどスムーズに「いいよ」と言ってもらえます。
第三者(保健所など)に相談する方法
もし、どうしても断られたり書いてもらえない状況が続く場合は一人で悩まずに行政に相談するのが正解です。
相談先はココ!
- 各都道府県の「調理師免許申請窓口」
- 担当部署(例:○○県○○保健所 食品衛生課など)
相談するとどうなる?
- 店舗側に「書類を出すように」と指導が入るケースもある
- 必要な場合は「代替資料での申請方法」も教えてもらえる
証明書をもらえないのはあなただけの責任じゃないので抱え込まなくてOK!
店が潰れてる場合の裏技的対応法
「そもそももうお店が無い…」
そんなときも、行政に相談するのが正解です。
必要になる書類
- 雇用契約書
- 給与明細や銀行振込の記録
- シフト表やタイムカードのコピー
これらを集めることで、行政に対して「実際に働いていた証拠」を提示できます。
補足
対応は自治体によって違うので必ず事前に電話で確認を!
私もこうして証明書を手に入れました

「証明書がもらえない…調理師の夢、もう諦めるしかないのかな」
実は、私も同じことでつまずいた一人です。
でも、諦めなかったからこそ今があります。
保育園の給食室で、毎日フル回転だった私
私は数年間、保育園の給食室で調理員として働いていました。
朝から大量の下処理、離乳食やアレルギー対応、午後はおやつと後片づけ。
現場は常に戦場のようで、正直自分が資格を取るなんて余裕はありませんでした。
それでも、子どもたちの「おいしかった!」の笑顔が嬉しくて、気づけば調理師免許の取得を目指すようになっていたんです。
証明書を書いてもらえなかった、まさかの現実
ところがいざ申請となったとき、「証明書?うちはそういうのやってないから」と断られました。
園の管理者も書類の存在を知らず、何度説明しても取り合ってもらえなかったんです。
すごく悔しかったです。
「こんなに一生懸命やってきたのに…」って。
でも、ここで終わりたくなかった
もう無理かも…そう思ったときに、ネットで「保健所に相談できる」と知りました。
正直ちょっと怖かったけど、思い切って電話してみたんです。
そしたら、とても丁寧に話を聞いてくれて「必要な書類が揃っていれば対応できますよ」と教えてくれました。
タイムカードと給与明細をかき集めて…
家中を探して、昔の給与明細や勤務表を全部集めました。
保健所の指示通りに資料を提出。
そして無事に調理業務従事証明として認められ調理師免許の受験資格を得られたんです。
「諦めなければ取れる、調理師免許は夢じゃない!」
あのとき、「もう無理だ」と諦めていたら、今の私はいません。
でも一歩踏み出して、相談する勇気を持てたから未来が変わりました。
あなたも、証明書がもらえずに悩んでいるかもしれません。
でも、方法は必ずあります。
行動すれば、道は開けます。
夢を捨てないで。
調理師として、未来の誰かを笑顔にできる日を心から応援しています。
どうしても無理なら?調理師免許の道はひとつじゃない

証明書をもらうために、できることは全部やった。
でもそれでも、どうにもならないことって残念ながらあります。
たとえば…
- オーナーが協力を完全に拒否
- すでに閉店、連絡手段が一切ない
- 書類を頼んだことで人間関係がこじれた
そんなとき、「もう終わりだ…」と思わないでください。
調理師免許を取るための道は、実はひとつじゃありません。
資格取得サポートのある職場に転職するという選択
もし今の職場で証明書がもらえない、もしくは居心地が悪くなってしまったなら——
「資格取得に前向きな職場」へ転職するという選択肢もあります。
最近では以下のような求人も増えています。
- 調理師免許取得を支援する制度あり
- 実務経験の証明をしっかり出してくれる
- スタッフ育成に理解がある職場
職場選びひとつで、夢の実現スピードもグッと変わるんです。
行政に相談しても、職場に居場所がなくなることもある
悲しいことですが、保健所や外部機関に相談したことが原因で、「チクった」と陰口を叩かれたり働きづらくなるケースも現実にはあります。
でもそれって、あなたが悪いわけじゃありません。
ルールを守って、正しいことをしただけ。
それを理由に陰湿な態度を取るような職場に、あなたの未来を預ける価値はあるでしょうか?
「自分を大事にできる場所」でキャリアを積もう
調理師になる夢は、今いるその場だけじゃなく、あなた自身の「未来の選択」で叶えることができます。
- 証明書が出る職場で経験を積む
- 資格取得を応援してくれる上司のもとで働く
- ステップアップを見据えて環境を選び直す
これも立派な「夢を叶えるルート」です。
まとめ:「調理業務従事証明書」がもらえないのは、あなたのせいじゃない

「調理業務従事証明書が書いてもらえない」
この悩みを抱えているのは、あなただけじゃありません。
飲食業界では、オーナーや店長の知識不足に職場の人手不足。
さらには閉店など自分ではどうしようもない理由で苦しむ人がたくさんいます。
だからまず自分を責めないでください。
諦めなければ、道は必ず開ける
証明書を書いてもらうための交渉術や、保健所などの公的機関への相談、場合によっては転職して夢を追いかける選択肢も——
あなたなりにひとつずつ試していけば必ず「調理師免許への道」は見えてきます。
大事なのは、今ここで諦めないこと。
焦らず、でも着実に、あなたの夢に近づいていきましょう。
あなたの努力は、必ず未来に繋がっています。
あなたの夢を誰にも壊させないでくださいね。