
こんにちは!
トマト栽培を楽しんでいる方々にとって、害虫の問題は避けて通れない課題です。
トマトは美味しく栄養豊富な野菜ですが、その分、多くの害虫にとっても魅力的な標的となります。
そこで今回は、トマトにつく代表的な害虫とその対策について詳しくご紹介します。
これを読めば、害虫対策のプロになれること間違いなしです!
トマトにつく主な害虫の種類

まずは、トマトに被害をもたらす主な害虫の種類を見ていきましょう。
それぞれの害虫の特徴と被害の様子を知っておくことで、早期発見と対策が可能になります。
オオタバコガ
オオタバコガは、トマトの果実や葉に大きな被害をもたらす害虫です。
この害虫は幼虫が果実の中に侵入し、内部を食害するため、収穫前のトマトがダメになってしまうことがあります。
見た目は緑色で、長さは約3センチほどです。
タバコガ
タバコガもトマトに被害を与える主要な害虫の一つです。
特に果実の内部に産卵し、孵化した幼虫が果実を食害することで、果実が腐ってしまうことがあります。
タバコガの幼虫は黄色っぽく、体に斑点があるのが特徴です。
アブラムシ
アブラムシは、小さな体で大量発生し、トマトの葉や茎から栄養を吸い取ります。
植物全体の成長が阻害され、葉が黄変したり、枯れたりすることがあります。
アブラムシは黒や緑色のものが多く、繁殖力が非常に強いです。
アザミウマ
アザミウマは、非常に小さな害虫で、トマトの葉や果実に微細な傷をつけ、そこから栄養を吸収します。
これにより、葉が銀色に変色したり、果実が変形したりすることがあります。
アザミウマは黄色や茶色の細長い体をしています。
カメムシ類
カメムシ類は、トマトの果実に直接被害を与える害虫です。
カメムシは果実に針を刺して汁を吸うため、果実に斑点や変色が生じ、品質が低下します。
カメムシは緑色や茶色の硬い殻を持ち、見た目も多様です。
ネコブセンチュウ類
ネコブセンチュウ類は、土壌中に生息し、トマトの根に被害を与える害虫です。
この害虫が根に寄生すると、根がコブ状に膨らみ、栄養吸収が妨げられ、植物全体が弱ってしまいます。
根が膨らんでいる場合は、ネコブセンチュウの被害を疑うべきです。
トマトの害虫の生態と被害の特徴

害虫の生態を知ることで、効果的な対策が取れるようになります。
それぞれの害虫による被害の特徴を見ていきましょう。
害虫による果実への被害
トマトの果実は、オオタバコガやタバコガの幼虫によって食害されることが多いです。
これらの幼虫は果実内部に入り込み、食べ進めるため、果実が腐ってしまうことがあります。
果実に小さな穴が開いていたり、内部が変色している場合は、これらの害虫が原因である可能性が高いです。
葉や茎に現れる症状
アブラムシやアザミウマは、葉や茎に被害をもたらします。
アブラムシは、葉の裏に大量に付着し、栄養を吸収するため、葉が黄変したり、枯れたりします。
アザミウマは葉に微細な傷をつけるため、葉が銀色に変色したり、果実が変形したりします。
また、カメムシ類は、果実に斑点や変色を引き起こし、品質を低下させます。
トマトの害虫の発生時期とサイン

害虫の発生時期を把握しておくことは、早期発見と対策に役立ちます。
季節ごとの発生傾向と初期発見のポイントを見ていきましょう。
季節ごとの発生傾向
- 春: 春先にはアブラムシが発生しやすくなります。暖かくなり始めると、繁殖力が高まり、急速に増殖します。
- 夏: 夏にはオオタバコガやタバコガが活発になります。これらの害虫は高温多湿の環境を好み、トマトの果実に被害を与えます。
- 秋: 秋にはカメムシ類が増え、果実に被害を与えることがあります。また、アザミウマも秋にかけて増える傾向があります。
初期発見のポイント
害虫の被害を早期に発見するためには、定期的な観察が重要です。
特に以下のポイントに注意しましょう。
- 葉の裏側や茎の付け根に小さな虫がいないか確認する。
- 葉に黄変や変色、斑点がないか観察する。
- 果実に小さな穴や斑点がないかチェックする。
効果的な害虫駆除方法

害虫を駆除するための方法はさまざまですが、ここでは化学薬剤、天然成分、手作り防虫剤の三つの方法を紹介します。
化学薬剤を使った駆除
化学薬剤は即効性があり、広範囲の害虫に効果があります。
使用する際は、必ずラベルの指示に従い、適切な量を使用することが重要です。
以下は一般的な化学薬剤の例です。
- ピリプロキシフェン: アブラムシやアザミウマに効果があります。
- クロルピリホス: オオタバコガやタバコガの駆除に有効です。
天然成分を使った駆除
天然成分を使った駆除方法もあります。
化学薬剤に比べて環境に優しく、安全性が高いのが特徴です。
- ニームオイル: 植物由来のオイルで、アブラムシやアザミウマに効果があります。
- 木酢液: 自然な防虫剤として広く使用されており、様々な害虫に効果的です。
手作り防虫剤の作り方
手作り防虫剤は手軽に作れて、家庭菜園にぴったりです。
以下は簡単なレシピの例です。
ニンニクスプレー:ニンニクの強い匂いが害虫を寄せ付けません。
ニンニクを数片、水1リットル、少量の液体石鹸を混ぜ、スプレーボトルに入れて使用します。
無農薬でトマトの害虫に対処する方法

無農薬で害虫に対処する方法も紹介します。
環境や健康に配慮しながら、効果的に害虫を防ぐことができます。
防虫ネットの使用
防虫ネットは、物理的に害虫の侵入を防ぐための方法です。
トマトの周囲にネットを張ることで、飛来する害虫から守ることができます。
ネットの目は細かいほど効果的ですが、通気性も確保する必要があります。
コンパニオンプランツを活用
コンパニオンプランツとは、特定の植物を組み合わせて栽培することで、互いに有益な効果をもたらす方法です。
マリーゴールドはネコブセンチュウを忌避する効果があり、バジルはアブラムシを遠ざける効果があります。
天敵昆虫の導入
天敵昆虫を導入することで、自然の力を利用して害虫を駆除する方法です。
テントウムシはアブラムシを食べるため、トマト畑に放すことでアブラムシの数を減らすことができます。
トマト栽培における予防策

害虫対策には、事前の予防も重要です。
以下の予防策を実践することで、害虫の発生を抑えることができます。
物理的バリアを作る
物理的バリアを作ることで、害虫の侵入を防ぐことができます。
防虫ネットの設置や、植物の周囲にバリアを設けることで、害虫がトマトに接触するのを防ぎます。
定期的な検査と早期発見
定期的にトマトの状態をチェックし、害虫の早期発見に努めましょう。
初期段階で害虫を発見できれば、被害を最小限に抑えることができます。
健康な土作り
健康な土は、強い植物を育てるための基盤です。
コンポストを使用して土壌を肥沃にし、適切なpHを保つことで、害虫に対する抵抗力を高めることができます。
よくあるトラブルとその対策

トマト栽培中によくあるトラブルと、その対策方法を紹介します。
トマトの果実に異常がある場合
果実に異常がある場合、まずは害虫の被害を疑いましょう。
果実に穴が開いている場合はオオタバコガやタバコガ、斑点がある場合はカメムシ類が原因かもしれません。
早期に駆除することで、被害を拡大させないようにしましょう。
葉が変色した場合
葉が変色している場合は、アブラムシやアザミウマの被害が考えられます。
葉の裏側をチェックし、害虫がいないか確認しましょう。
見つけた場合は、適切な駆除方法を実施してください。
おすすめの害虫対策商品

最後に、おすすめの害虫対策商品をいくつか紹介します。
防虫ネット
防虫ネットは、物理的に害虫を防ぐための基本アイテムです。
目の細かいネットを選び、トマトの周囲にしっかりと設置しましょう。
粘着シート
粘着シートは、飛来する害虫を捕らえるための便利なアイテムです。
トマトの近くに設置することで、アブラムシやアザミウマなどの害虫を捕獲できます。
微生物農薬
微生物農薬は、害虫を自然の力で駆除するための農薬です。
BT剤(バチルス・チューリンゲンシス)はオオタバコガやタバコガの幼虫に効果的です。
環境にも優しく、安全性が高いのが特徴です。
まとめ

トマト栽培における害虫対策は、多くの知識と対策が必要です。
しかし、今回ご紹介した内容を実践することで、効果的に害虫を防ぎ、美味しいトマトを育てることができます。
定期的なチェックと早期対応を心がけ、自然の力も活用しながら、トマト栽培を楽しんでください。
皆さんのトマト栽培が成功することを願っています!
それから、美味しいトマトの見分けかたについてこちらの記事(美味しいトマトの見分け方)で紹介していますのでご覧ください。



