
離乳食に魚を取り入れたいけれど、「どの魚を選べばいいの?」と悩むママやパパも多いのではないでしょうか?
そんな時におすすめなのが、白身魚の一種「パンガシウス」です。
クセが少なく食べやすいパンガシウスは、離乳食の食材としても優秀なんです。
今回は、パンガシウスの栄養価や調理法、注意点まで詳しく解説していきます。
赤ちゃんに安心して魚を食べさせたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

パンガシウスの特徴と栄養価

パンガシウスは、保育園の給食でもよく使われている魚のひとつです。
白身でクセがなく、調理もしやすいため、離乳食に向いています。「どんな魚なの?」「栄養はどうなの?」といった疑問に答えていきます。
パンガシウスとはどんな魚か
パンガシウスはナマズの仲間で、東南アジアを中心に養殖されています。
日本では冷凍のフィレとして流通することが多く、骨が取り除かれているため調理がしやすいのが特徴です。
白身でやわらかく、淡泊な味わいなので、魚の風味に敏感な赤ちゃんにも受け入れられやすい魚といえます。
また、保育園の給食現場でも使われることが多く、しっかりと品質管理されたものが流通しています。
加熱調理すれば安心して食べられるため、多くの園で導入されているんですよ。
パンガシウスの栄養成分
パンガシウスは高たんぱくでありながら脂質が控えめなため、離乳食に適した魚です。
また、DHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が含まれており、赤ちゃんの脳の発達にも良い影響を与えるとされています。
さらに、カルシウムやビタミンDも含まれているので、丈夫な骨を作るサポートにもなります。
加えて、保育園の給食では「魚臭さが少なく食べやすい」ことから、子どもたちも抵抗なく食べてくれることが多いんです。
食感もふわっとしていて、赤ちゃんでも飲み込みやすいですよ。
パンガシウスは安いけど安全なの?
パンガシウスは比較的安価な魚ですが、「安い=品質が悪い」とは限りません。
むしろ、大量に養殖されて流通コストを抑えられているため、手頃な価格で提供されています。
保育園の給食でも採用されているように、厳しい安全基準をクリアしたものが流通しているため、安心して利用できます。
また、日本に輸入されるパンガシウスは食品衛生法に基づく検査を受け、安全性が確認されたもののみが市場に出回っています。
適切に加熱調理すれば、赤ちゃんの離乳食としても十分安全に食べさせることができます。
パンガシウスについての安全面は「大量調理の伊達メガネ」さんのブログサイトも参考になります。
というかお世話になっているブログサイトです。

パンガシウスはいつから離乳食に使えるのか

パンガシウスは白身魚なので、離乳食に向いていますが、「いつから与えられるの?」と気になる親御さんも多いですよね。
一般的に、白身魚は離乳食初期(生後5~6か月ごろ)からOKとされていますが、パンガシウスも同様に初期から少しずつ取り入れることができます。
ただし、赤ちゃんによっては消化機能が未熟なため、最初は慎重に進めることが大切です。
ここでは、初期・中期・後期 それぞれの進め方について詳しく解説します。
離乳食初期にパンガシウスを与えるメリット
離乳食初期(生後5~6か月ごろ)は、赤ちゃんが母乳やミルク以外の食べ物に慣れる段階です。
白身魚のパンガシウスは、消化がよく、たんぱく質が豊富なため、この時期のたんぱく源としておすすめです。
パンガシウスを離乳食初期に取り入れるメリット
✅ クセが少なく食べやすい → 魚の風味が苦手な赤ちゃんでも受け入れやすい!
✅ やわらかく、すりつぶしやすい → おかゆに混ぜたり、ペースト状にして使える!
✅ 高たんぱく&低脂肪 → 消化に負担をかけにくい!
✅ DHAやEPAを含む → 赤ちゃんの脳の発達をサポート!
💡 初期の与え方のポイント
- まずは小さじ1杯のすりつぶしから(おかゆや野菜ペーストと混ぜると食べやすい)
- しっかり加熱する(茹でる・蒸す・焼く → ほぐしてすりつぶす)
- アレルギーの有無を確認するため、初めての食材は午前中に
離乳食中期や後期の進め方
離乳食中期(生後7~8か月ごろ)になると、舌でつぶせる程度の固さの食べ物を食べられるようになります。
パンガシウスはやわらかくて食べやすいので、この時期には「ほぐし身」 の形で取り入れるのがおすすめ!
中期の進め方のポイント
✅ 指でつぶせる程度の柔らかさに(細かくほぐして、野菜と混ぜたりスープに)
✅ おかゆや豆腐と組み合わせる(栄養バランスが良くなる!)
✅ 1回の目安量は10g~15gほど
離乳食後期(生後9~11か月ごろ) になると、赤ちゃんは歯ぐきでつぶして食べられるようになります。
この頃からは「小さなかたまり」にして食べさせることが可能に!
後期の進め方のポイント
✅ 大きめにほぐした状態でOK(食感に慣れさせる)
✅ 魚の味付けをほんのりつけても◎(薄味のだしやスープと合わせると食べやすい)
✅ 手づかみ食べも練習できる!
パンガシウスの離乳食レシピ

パンガシウスはそのままでも美味しく、調理がしやすいため、離乳食にぴったりな食材です。
フィレの状態で、骨や皮なしで売られているパンガシウスを使用すれば、安心して使うことができます。
離乳食の段階ごとに適したパンガシウスレシピをご紹介します。
初期向けのパンガシウスレシピ
離乳食初期では、素材の味をしっかり感じてもらえるよう、調味料を使わず、シンプルに仕上げることが大切です。
パンガシウスも、赤ちゃんの消化を考慮して柔らかく調理し、細かく裏ごしすることで、食べやすくなります。
材料:
- パンガシウスフィレ 1切れ
- 昆布やかつお節からとっただし汁 少量(約10~15ml)
作り方:
- パンガシウスを流水でよく洗い、軽く水気を切ります。
- 蒸し器や鍋を使い、パンガシウスを蒸します(約10~12分)。魚が完全に火が通り、ふっくらした状態にします。
- 蒸したパンガシウスをフォークやスプーンで細かくほぐします。
- 昆布やかつお節から取っただし汁を加えて、素材の旨味を引き立てます。少量でOKです。
- 最後にペースト状にし、赤ちゃんが食べやすいように調整します。
ポイント:
- 初期は、調味料を使わず、だしで味を調えることで、素材本来の味を楽しんでもらいます。
- だし汁を加えることで、風味をつけつつ、赤ちゃんに優しい味に仕上げます。
中期向けのパンガシウスレシピ
中期になると、赤ちゃんは少しずつ調味料を使えるようになります。
パンガシウスにも、うす味の醤油や味噌で風味を加えていきましょう。
中期には、食感も少しずつ調整し、赤ちゃんが噛む練習を始められるようにします。
材料:
- パンガシウスフィレ 1切れ
- じゃがいも(小さめ1個)
- みそ 少量(小さじ1/4程度)
- だし汁 少量(約20~30ml)
作り方:
- パンガシウスを蒸し、ほぐします。
- じゃがいもを皮をむいて茹で、柔らかくなったらつぶします。
- パンガシウスのほぐし身とつぶしたじゃがいもをボウルに入れ、みそを少し加えます。
- だし汁でのばし、うす味の風味づけをします。
- 最後に、全体をよく混ぜ、赤ちゃんが食べやすい固さに調整します。
ポイント:
- 中期では、少しずつ調味料を使うことができますが、赤ちゃんに合ったうす味にとどめましょう。
- 魚のほぐし身とじゃがいもを合わせることで、柔らかく食べやすいレシピになります。
後期向けのパンガシウスレシピ
後期には、さまざまな味を楽しめるようになり、食事のバリエーションも増えます。
パンガシウスのほぐし身を使って、具だくさんのメニューに挑戦しましょう。
材料:
- パンガシウスフィレ 1切れ
- ほうれん草(小さめ1束)
- にんじん(小さめ1本)
- 醤油 少量(小さじ1/4程度)
- ごま油 少量(小さじ1/2程度)
- だし汁 少量(約30ml)
作り方:
- パンガシウスを蒸し、ほぐしておきます。
- ほうれん草とにんじんをそれぞれ茹で、細かく刻みます。
- フライパンにごま油を熱し、ほうれん草とにんじんを軽く炒めます。
- そこにパンガシウスを加えて、醤油とだし汁を加え、全体を軽く炒めます。
- 最後に全体をよく混ぜ合わせ、赤ちゃんが食べやすい固さに調整します。
ポイント:
- 後期になると、少ししっかりした味付け(醤油やごま油など)も加えて、赤ちゃんにいろいろな風味を楽しんでもらえます。
- 食感も少しずつ調整し、固形物を食べられるようにすることを意識します。
パンガシウスの調理方法と注意点

パンガシウスはそのままでも食べやすい魚ですが離乳食に適した状態にするためには、しっかりと下処理をして調理時に気を付けなければなりません。
パンガシウスの下処理方法と調理する際の注意点を詳しくご紹介します。
パンガシウスの下処理方法
パンガシウスは骨や皮なしのフィレ状態で販売されていることが多いため、離乳食には非常に便利な食材です。
とはいえ、下処理をしっかり行わないと赤ちゃんが食べる際にトラブルが起きることもあります。
- 流水で軽く洗う
パンガシウスはフィレであっても、表面に余分な脂肪や不純物が付いていることがあります。流水で軽く洗い流し、キッチンペーパーで水気を取ります。これにより、臭みを取り、調理がしやすくなります。 - 脂肪部分を取り除く
パンガシウスには薄い脂肪がついていることがあるので、離乳食として与える前にその部分を取り除くと、よりヘルシーになります。脂身は手で簡単に取り除けますが、もし気になる部分があれば、包丁を使って薄く切り取っても良いでしょう。 - 骨がないか確認する
パンガシウスは骨なしのフィレですが、念のためもう一度確認しましょう。特に骨が取り残されていないか、指で軽く押して確認することをおすすめします。小さな骨が残っていることがあるため、赤ちゃんが誤飲しないように注意が必要です。 - 食べやすい大きさにカットする
赤ちゃんが食べやすいように、パンガシウスは小さくカットします。初期はペースト状にするので、大きさにこだわる必要はありませんが、中期以降は少しずつ固形の部分を増やして、食べやすいサイズに切り分けると良いでしょう。 - 加熱調理する前に牛乳につける(オプション)
どうしても臭みが気になる場合は、パンガシウスを牛乳に10~15分漬けると臭いが抑えられます。
調理する際の注意点
パンガシウスを調理する際は、赤ちゃんの健康と安全を守るため、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
特に調理法と食べる際の安全性に気をつけることが大切です。
- 過度に調味料を使わない
離乳食では、赤ちゃんに過度な塩分や糖分を摂らせないようにしましょう。調味料は少量にとどめ、素材の味を活かす方法が基本です。特に初期は、素材本来の味を感じてもらうことが重要です。調味料は、後期からほんの少し使い始めるようにしましょう。 - 魚がしっかり火が通るように調理
魚を赤ちゃんに与える場合は、しっかりと火を通してから与えましょう。生や半生状態では、食中毒のリスクがあります。パンガシウスは比較的早く火が通るため、10~12分程度で充分ですが、火が通っていることを確認してください。特に蒸し料理や煮込み料理をする際には、内部まで完全に火を通すことを忘れずに。 - 魚の食感に注意
初期の離乳食では、ペースト状にしっかりと裏ごしをして、赤ちゃんが飲み込みやすい状態に仕上げます。中期以降では、少しずつ食感を出し、赤ちゃんが噛む練習ができるように工夫します。柔らかく煮込むことで、食感を調整できます。 - 小さな骨に注意
骨がなくても、細かい骨が残っていることがあるため、調理前にもう一度骨の有無を確認しましょう。また、パンガシウスを蒸したり煮たりすることで、骨が柔らかくなる場合もあるので、確認を怠らないようにしましょう。 - 冷凍保存を利用する
余ったパンガシウスは、冷凍保存することができます。離乳食の作り置きをする際に便利です。冷凍保存する際は、1回分ずつ小分けにして保存すると、使いたい時に便利です。解凍する際は、電子レンジで加熱せず、蒸し器や湯煎で温め直すと、ふんわりとした食感を保つことができます。
パンガシウスの魚に関する不安と解消法

パンガシウスを離乳食に取り入れる際に、親や栄養士さんが抱える不安としてよく挙げられるのが、魚の安全性に関する問題です。
特にアニサキスのリスクや、他の白身魚と比較した場合の安全性に関して心配する声が多いです。
ここでは、そのような不安を解消するために知っておくべき情報をお伝えします。

アニサキスのリスクはあるか
アニサキスは、魚に寄生する寄生虫で、主に海水魚に見られるものです。
アニサキスは生魚や半生の魚を食べた際に感染することがあり、胃腸に異常をきたすこともあります。
しかし、パンガシウスは淡水魚であり、アニサキスは海水魚に寄生するためパンガシウスにアニサキスが含まれる心配はほとんどありません。
さらに、パンガシウスは一般的に商業的に育てられている養殖魚であり、通常は高温で調理されるため、寄生虫や病原菌が生き残ることはほぼありません。
魚をしっかりと火を通せば、アニサキスをはじめとするリスクはほぼゼロと言えます。
また、パンガシウスは通常、冷凍された状態で流通しており、冷凍によって寄生虫が死滅するため、万全の対策が取られています。
ですので、赤ちゃんに与える際も、しっかりと加熱することを守れば、アニサキスのリスクを心配する必要はありません。
他の白身魚との比較
パンガシウスは、他の白身魚と比較しても比較的安全で栄養価も高いですが、いくつかの点で気をつけるべきところもあります。
ここでは、パンガシウスと代表的な白身魚(例えば、タラやヒラメ)との違いを見てみましょう。
- 栄養価の比較
- パンガシウス
パンガシウスは低脂肪で高たんぱくな食材であり、赤ちゃんの成長に必要な栄養素をしっかりと補います。また、ビタミンB群やミネラル(特にカルシウムや鉄分)を豊富に含んでいます。これにより、赤ちゃんの成長をサポートする優れた栄養源となります。 - タラ
タラも低脂肪で高たんぱくですが、パンガシウスと比較するとやや硬めの食感があります。赤ちゃんにとっては、タラも非常に優れた魚であることに変わりはありませんが、離乳食初期の段階では柔らかさにおいてパンガシウスの方が向いている場合もあります。 - ヒラメ
ヒラメは白身魚の中でもとても柔らかい魚であり、タラに似ています。栄養面でもタラに近いですが、やや高価であるため、コスト面ではパンガシウスが優れた選択肢と言えます。ヒラメは脂質が少ないため、離乳食には向いていますが、同様に柔らかく調理しやすいパンガシウスに軍配が上がることが多いです。
- パンガシウス
- アレルギーや安全性の違い
白身魚は、アレルギーのリスクが比較的低い魚とされていますが、アレルギーには個人差があります。アレルギー反応を示す赤ちゃんもいるため、初めて与える際には少量からスタートし、様子を見ながら進めることが大切です。パンガシウスもアレルゲンとして注意が必要な場合がありますので、初めて与えるときは慎重に行いましょう。
結論:パンガシウスは安全で栄養満点で離乳食に最適

パンガシウスは、栄養価が高く調理もしやすいため赤ちゃんの離乳食にぴったりな食材です。
その柔らかな肉質と淡白な味わいは、初めて魚を食べる赤ちゃんにとっても安心して食べられる特徴があります。
離乳食は、赤ちゃんの成長に欠かせない大切なステップです。
新しい食材を取り入れ、さまざまな味や食感を経験することで赤ちゃんは食事の楽しさを感じるようになり食べることに対して興味を持つようになります。
食べる楽しみが広がることで、食事の時間は親子の大切なコミュニケーションの場にもなり心と体を育む大きな役割を果たします。
パンガシウスは調理法も簡単で少しの工夫でさまざまなバリエーションが作れるため、忙しいママにも優しい食材です。
赤ちゃんの成長にとって、食事はただの栄養補給だけではなく、楽しさや新しい発見を提供してくれる貴重な時間です。
パンガシウスを使った美味しい離乳食で、赤ちゃんの笑顔が増えることを願っています。
離乳食が進むにつれて、食事の時間がもっと楽しく、充実したものになっていくことでしょう。
赤ちゃんと一緒に食べる喜びを感じながら、心温まる食事の時間を大切にしてください。
